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沈み入る

しずみいる
動詞
1
標準
文例 · 用例
今宵の心何として青く、青く沈み入る今宵の心ぞ。
與謝野晶子 晶子詩篇全集 青空文庫
此処にわれに親しきは、肉身の深き底より已むに已まれず燃えあがる※情の其れにひとしき紅き薔薇、はた、逸早く愁を知るや、青ざめて、月の光に似たる薔薇、深き疑惑に沈み入る烏羽玉の黒き薔薇。
與謝野晶子 晶子詩篇全集 青空文庫
「婆さんが沈み入るごとある声出して歌ひなさるけん、私どもうつかり、歌はれまつせんや」若い、お婆さんの養子は高笑ひしながらお婆さんを冷やかしてゐる。
伊藤野枝 日記より 青空文庫
一旦無の中より浮び出た主體は更に再び無の中に沈み入るのではなからうかとの問に對しては、吾々は無よりの創造に關してすでに述べた所を想ひ起せば足りる。
波多野精一 時と永遠 青空文庫
創造の惠みによつて支へられることによつて、主體は無の淵の上に立ちながらしかも壞滅に沈み入るを免かれ、滅びることなき存在と現在とに生きるであらう。
波多野精一 時と永遠 青空文庫
アンテーノールの二人の子、斯くして共に運命をアガメムノーンの手にゆだね、冥王の府に沈み入る
ILIAS イーリアス 青空文庫
雪乃とお蕗の母子は、畳のなかへ沈み入るばかり、両手をつかえていた。
吉川英治 梅里先生行状記 青空文庫
けれど彼は人に物乞ひするやうなことはなく、時に、天にむかつてひとり笑ひ、時には地に伏して嗚咽したり、また突然高歌して走り出したり、さうかとおもふと落陽の岡に立つて、その氣狂ひじみたあたまで何を回顧するのか日の沈み入るまで默然と冥想したりしてゐた。
吉川英治 折々の記 青空文庫
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