仁義礼智信
じんぎれいちしん
名詞
標準
the five Confucian virtues (benevolence, justice, courtesy, wisdom, and sincerity)
文例 · 用例
「もし諸仏菩薩、世間出世間の善道を説きて、衆生を教化するひとましまさずば、あに仁義礼智信あることを知らんや。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
」すなわち世間の法たる仁義礼智信の五常もまた仏道におさまるのである。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
しかのみならず、この法外の輩が、たがいにその貧困を救助して仁恵を施し、その盗みたる銭物を分つに公平の義を主とし、その先輩の巨魁に仕えて礼をつくし、窃盗を働くに智術をきわめ、会同・離散の時刻に約を違えざる等、その局処についてこれをみれば、仁義礼智信を守りて一社会の幸福を重んずる者の如し。
— 福沢諭吉 『教育の目的』 青空文庫
というのは青幇も今でこそ匪賊になってしまったが、初めて起した時は清朝を護るという目的で、強盗邪淫等を戒め、仁義礼智信を奨励したものである。
— 国枝史郎 『さまよう町のさまよう家のさまよう人々』 青空文庫
健全な頭でなくちゃア仁義礼智信はわきまえられないものだ」 ことごとく予期に反したから、洋次郎は逆上して殺気だっている。
— 坂口安吾 『左近の怒り』 青空文庫
聖人君子の道よりも、絢のこもつた迷ひの方が、理窟ぬきに心をそそつてくることは、さうでなければ聖人君子が成り立たないからあたりまへ、仁義礼智信の大道は一人二人の聖人君子に身代りに立つてもらつて、小人は小人らしく分相応に迷ふことが大切である。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
ストリップ・ショウが軍艦マーチではじまるのも、多少はそのへんの作用によるのかも知れんが、自分は放蕩しながら子供に仁義礼智信を説くようなオモムキがあるなア。
— 道頓堀罷り通る 『安吾の新日本地理』 青空文庫
すなわち、仁義礼智信は、共通の導徳的根幹であろう。
— 小川未明 『日本的童話の提唱』 青空文庫