浩蕩
こうとう
形容詞-たる副詞-と
標準
vast
文例 · 用例
劫運浩蕩として、太陽漸く冷え、地球既に老いて、石炭空しく遺つて居るのが、今日の世界である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
バチルスを発見すると否とはさまで吾人の人生に関与する所なしと雖ども、要するに、問題と秘密とは、図書館の中にあらず、浩蕩の天際に存せずして、却つて吾人の日常生活の間に畳々として現在せり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
私たちの舟はまた櫓の音も緩く緩く波上に遊んでゆく、流れはもはや急ではない、大江の浩蕩とした漣である。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
皇恩|浩蕩とも書いてある。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
黄海舟中、与東京、仙台、福岡、京都四大学諸教授語、賦此以似晴波浩蕩一帆遅。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
而して彼らを送りし船は、已に去りて浩蕩の濤に擒にせられ水烟|渺漫の裡に在り、腰刀、行李またその中に在りて行く所を知らず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
私の疲れた視神経には、あの石段の全体がまるで浩蕩たる光りの海のやうに見えた。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
しかしながら、いつもの型の通りに、この放恣浩蕩なる自己陶酔から、わが道庵先生の身辺と心境とを微塵に打砕くものの出現は、運命と言おうか、定業と言おうか、是非なき必至の因縁でありました。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
大海原に漕ぎ出すと、目の前には浩蕩とした景色がどこまでも広がっていた。
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詩人は、浩蕩たる自然の営みを前にして、人間の存在の小ささを痛感した。
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浩蕩な平原を風が吹き抜け、青々とした草が一斉に波打つ様子は圧巻だ。
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