カテゴリー
かてごりー
名詞
標準
文例 · 用例
むす子の手紙二――(前略)……お母さんは余りに自分流のカテゴリーを信じようとしすぎるような気がします。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
すべての人の幸福のために戦うと云うところにあれらの意義はあるのです) しかし芸術家となった以上、そこにいわゆる社会人のおつとめ以外、もっと大変な芸術というすべてのモラルやカテゴリーや時代を超越したものにぶつかって行くのです。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
彼の挨拶もまた、それに過ぎないものではあったが、彼はその挨拶のカテゴリーにおいて自分の計画の第一歩を踏み出そうとしていることはもちろんであった。
— 佐左木俊郎 『仮装観桜会』 青空文庫
またある論者は、この価値を歴史的価値といふカテゴリーの中へ編入することによりて、この問題のすべての困難をあつさり片附けようとする。
— 平林初之輔 『諸家の芸術価値理論の批判』 青空文庫
私は近頃、探偵小説は芸術には相違ないが普通の小説とは別のカテゴリーに属するものではないかという疑いをもつようになった。
— 平林初之輔 『「陰獣」その他』 青空文庫
というのは、探偵小説という一つのカテゴリーが、現在では既に動かすべからざる存在だからである。
— 平林初之輔 『現下文壇と探偵小説』 青空文庫
改造社の『世界大衆文学全集』中には探偵小説はだいぶ取り入れられているが、しかしこれは「大衆文学」というカテゴリーの中で初めて椅子を与えられているので、『ファウスト』や『ミゼラブル』とならんで、コナン・ドイルの『アドベンチャー』や『メモアール』が収録されているのとはわけがちがう。
— 平林初之輔 『現下文壇と探偵小説』 青空文庫
この批難に答えるために、機敏なジャーナリストによって旧造された文学のカテゴリーがいわゆる実話文学であろう。
— 平林初之輔 『昭和四年の文壇の概観』 青空文庫