早逝
そうせい
名詞
標準
文例 · 用例
智子の盲目の夫は北田家の一人息子で、既に両親も早逝して、多額の遺産と三木雄の後見は叔父の未亡人に世話されていた。
— 岡本かの子 『明暗』 青空文庫
……弓之進殿にはその時代葉之助という子供があった」「ハハアさようでございますか」「ところが病気で早逝された。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
花圃をはじめとしてこれらの有能な婦人たちが、早逝した若松賤子をのぞいて、文学上の活動をずっと積極的につづけて行けなかったのは、何故であったろう。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
それにしても君、今年の春は早逝かんとするではないか。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
ロスタンはなほ劇詩『シャントクレエル』を残して早逝したが、その模倣者らは遂に「明日の演劇」を指向する力を恵まれてゐなかつた。
— 岸田國士 『仏国現代の劇作家』 青空文庫
「人間の寿命はわからない、どんな名医にも人間の寿命を当てることはできまい、しかし五代も続いて早逝し、躰質が似ているものとすれば、――おそれ多いことだが、いちおう御短命とみなければならぬ」 そこで問題になるのは継嗣のことである。
— 山本周五郎 『桑の木物語』 青空文庫
三河では、松平清康が、今川家へ降って、その与国に甘んじてしまって以来、不幸つづきで、清康の死後、子の広忠も早逝し、嗣子の竹千代は、人質として今、駿府に養われている有様だった。
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
その後、曹豹の女を入れて、第二の妻としたが、早逝してしまったので子供もなかった。
— 草莽の巻 『三国志』 青空文庫