踵を返す
きびすをかえす異読 くびすをかえす
表現動詞-五段-サ行多音語
標準
to turn on one's heel
文例 · 用例
藻抜けのように立っていた、私が魂は身に戻った、そなたを拝むと斉しく、杖をかい込み、小笠を傾け、踵を返すと慌しく一散に駈け下りたが、里に着いた時分に山は驟雨、親仁が婦人に齎らした鯉もこのために活きて孤家に着いたろうと思う大雨であった。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」 と踵を返すを、此方より呼びたまいぬ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
が、人の香を慕ったか、そばえて幽霊を噛みちらし、まつわり振った、そのままで、裾を曳いて、ずるずると寄って来るのに、はらはらと、慌しく踵を返すと、坂を落ち下りるほどの間さえなく、帯腰へ疾く附着いて、ぶるりと触るは、髪か、顔か。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
そして俄に踵を返すと、まともに井深君の前へ立ちふさがった。
— 渡辺温 『嘘』 青空文庫
栄蔵はしばらくお父さんが、うしろに閉めた襖を見つめてゐたが、急に踵を返すと、ぷいと家を出ていつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
」 と踵を返すを、こなたより呼びたまひぬ。
— 泉鏡花 『竜潭譚』 青空文庫
(羅曼的なる西洋管絃楽)、さきに行き去らむとせし人々も踵を返す。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
藻抜けのやうに立つて居た、私が魂は身に戻つた、其方を拝むと斉しく、杖をかい込み、小笠を傾け、踵を返すと慌しく、一|散に駆け下りたが、里に着いた時分は山は驟雨、親仁が婦人に齎らした鯉もこのために活きて孤家に着いたらうと思ふ大雨であつた。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
作例 · 標準
忘れ物に気づき、彼は慌てて踵を返して家に戻った。
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議論が決裂し、相手は何も言わずに踵を返して立ち去った。
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危ないと感じた瞬間、彼女は踵を返してその場から逃げ出した。
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「しまった!」彼はそう呟くと、踵を返して走り出した。
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