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似絵

にせえ
名詞
1
標準
nise-e
文例 · 用例
それから大殿様の御云ひつけで描いた、女房たちの似絵なども、その絵に写されたゞけの人間は、三年と尽たない中に、皆魂の抜けたやうな病気になって、死んだと申すではございませんか。
芥川龍之介 地獄変 青空文庫
暫く覓めていたが、「是は御家内のお姿でござるか」「はあ、同藩の朋友に絵心ある者がござって、戯れに描いた似絵が、――今は悲しい形身となって居ります」 源左衛門は頷いて、「――ふしぎに、似ている」 ともう一度呟いた。
山本周五郎 おもかげ抄 青空文庫
尼は、涙をまぎらわすに、よい話題として、「この似絵を、於通はたれと思いましたか」「禅尼さまの、お兄君でございましょう」「まア、よく……」 と、尼はおもわずなつかしさを顔いッぱいに――「その通りですの。
第十分冊 新書太閤記 青空文庫
して、そなたにそれがどうしてお分りかの」「だって、武人の似絵は、どれを見ても、みんな強そうにか、でなければ、威権を誇示しているのが普通でございましょう。
第十分冊 新書太閤記 青空文庫
ところがこの似絵のお人は、甲冑もつけず、床几にかかって采配を持たず、衣冠束帯というのでもありません。
第十分冊 新書太閤記 青空文庫
似絵師のことばでよく、“藤原顔”というあの瓜実顔ではあるが、鳳眼するどく、濃いおん眉、意志のつよげなお唇もと、また、ひげ痕も青々と、皇系にはまれな男性的な御風貌であった。
あしかが帖 私本太平記 青空文庫
その面、似絵(似顔)に描いてつかわそう。
婆娑羅帖 私本太平記 青空文庫
――きのう奈良街道で俊基朝臣が、おれの面を、似絵(似顔絵)に描いてやるなどと吐ざいた時もだ、腹では、くそでもくらえと思ったが、わざと尻尾を巻いて逃げ出したのも、今日のキメ手があったればこそだ。
婆娑羅帖 私本太平記 青空文庫
作例 · 標準
鎌倉時代の似絵は、人物の個性をよく捉えている。
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彼は、古典文学に出てくる人物の似絵を収集している。
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この似絵は、当時の貴族の生活を知る貴重な手がかりとなる。
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