全き
まったき
名詞
標準
perfection
文例 · 用例
この時何を問答したか、全きり記憶に殘つてゐない。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
それが一つ一つの全きものになりましたなら、一つ一つの生涯になりましたなら、その人は千万の生涯を閲する事が出来ましょうではございませんか。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
それはその蔭が地上を暗くしてゐる來世の中なのではありません、それは或る全きもの、一個の全體の中なのであります。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『ドゥイノ悲歌』 青空文庫
「あれが彼等の云ふ全き人なのであらうか。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
またよし彼等が全き人たらんことを目的としてゐるにしても、それが全人類的に何等の交渉のないものであつた時、無意味なものになつてしまふのではあるまいか。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
その全き悲しみのために、この結末の妥当であるかどうかということさえ、私にとっては問題ではなくなってしまう。
— 梶井基次郎 『愛撫』 青空文庫
あなやと思うと更に、もとの顔も、胸も、乳も、手足も全き姿となって、浮いつ沈みつ、ぱッと刻まれ、あッと見る間にまたあらわれる。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
馬鈴薯も全きり無いと困る、しかし馬鈴薯ばかりじゃア全く閉口する!
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
作例 · 標準
禅の修行によって、彼はまったき自己を見つめることができた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その芸術家の作品は、まったき美の追求を表している。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
まったき静寂の中で、自分の心と向き合う時間を過ごした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash