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応検

おうけん
名詞
1
標準
文例 · 用例
殊に之等のデパートと別個に一応純芸術の発表機関が他に存在してゐる今日、当然二つの間に開きが今後現はれるか、それとも顧客本位のいはゆる売絵の芸術性と無選択に一緒になるかどうかといふ今後現はれる所の現象等は一応検討の必要があるだらう。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
叔母は自分が一応検分した上で、さらにそれを奥へささげて行った。
岡本綺堂 異妖編 青空文庫
まず、右の眼の縁へズクリとメスを突立てますと、恰も同博士独特の毒物の反応検査を試みるかのように、両眼をグルリグルリと抉り出してしまいましたが、例によって、別に眼底を検めるでもなく、そのまま直ぐに元の眼窩に押込んでしまいました。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
之に応じて先生の後へ随き、更に奥まりたる一室へ通ったが茲にも種々の鏡を備えてある、先生は誇り顔に笑みて「茲は、私の書斎です、茲に居れば来訪する客の姿が悉く分ります」といい、更に「貴方の様子もお目に掛る前、此の鏡に写し一応検めましたが、逢っても危険のない人だと見て取りました。
黒岩涙香 幽霊塔 青空文庫
勿論一応検事の前では警察の自白を否認したそうだけれ共、『そんないろんな事を云ってはいかん』とどなられてから又そのままに戻ってしまったのだ。
浜尾四郎 正義 青空文庫
「でも先生、先生の口から、一応検事にそのことを仰しゃって下さらなければ困ります。
小酒井不木 稀有の犯罪 青空文庫
或る一人が不意に、庸之助の扱かっていた帳簿を、一応検べる必要を云い出した。
宮本百合子 日は輝けり 青空文庫
方角は磁石失念のためしかとわからず今一応検分のつもり何とぞ貴下御全快を待ち御散歩かたがた御鑑定希望の至に御座候。
永井荷風 雨瀟瀟 青空文庫