姿をくらます
すがたをくらます
表現動詞-五段-サ行
標準
to disappear
文例 · 用例
――細君の亡友の妹なんだが、家庭の不和でもあるらしく何時からともなしに百合子は彼等の行く先々へ伴いてまはつて、時々映画女優になり度いなどと云つて姿をくらますこともあつたが、やはり文学が一番のものだと云つては舞ひ戻つてゐた。
— 牧野信一 『好色夢』 青空文庫
列に立つ女たちは、自分たちの列のどの場所でも、そのようにして素ばしこく姿をくらます野菜を堰きとめる可能はもっていない。
— 宮本百合子 『列のこころ』 青空文庫
女の心は可憐だけれども、無益なセンチはつゝしむところ、最上清人が帰京する、事情を伝へてサヨナラと一言、風に乗つて姿をくらます。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
そして月末になると必ず姿をくらますのである。
— 坂口安吾 『ヒンセザレバドンス』 青空文庫
すなわち貨幣盗財として姿をくらますか、褒美ほしさに返しに来るか。
— THE HONOUR OF ISRAEL GOW 『作男・ゴーの名誉』 青空文庫
その機をのがさずAは前後車の接続器をつなぎ、たるんだロープをとりはずして地上に投げ、自分も貨車から飛びおり、ロープを引きずって姿をくらます。
— 江戸川乱歩 『探偵小説の「謎」』 青空文庫
私は一層の綿密さを以て世間から私の姿をくらますであろう。
— 江戸川乱歩 『陰獣』 青空文庫
また、社会から姿をくらます者にとって、都合のよい集団でもあったので、腰には、戒刀とよび、また降魔のつるぎとよぶ鋭利な一刀を横たえて、何ぞというと、それに物をいわそうとするような風もあるのである。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
作例 · 標準
会社の金を横領した犯人は、警察の捜査が本格化する直前に海外へ姿をくらました。
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借金を返せなくなった彼は、誰にも行き先を告げず、ある日突然街から姿をくらました。
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追っ手の目をそらすため、彼は服を脱ぎ捨てて川に飛び込み、水面に姿をくらました。
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