口に運ぶ
くちにはこぶ
表現動詞-五段-バ行
標準
to put into the mouth
文例 · 用例
(耻しげに杯を、口に運ぶ)…………。
— 菊池寛 『袈裟の良人』 青空文庫
男のすばしこい箸が肉の一切れを口に運ぶ隙に、娘の箸は突然手近い肉の一切れを挟んで口に入れた。
— 森鴎外 『牛鍋』 青空文庫
時たまグラスを口に運ぶだけで、この奇妙な恋愛電気学を、ながながと述べはじめたのである。
— 蘭郁二郎 『白金神経の少女』 青空文庫
彼は相変らず、きちんと坐って、三斎隠居から渡された酒盃を、口に運ぶのさえ、遠慮しているように見えた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
一寿は、その方は見ずに、上着を脱いで、戸棚からパンのカケラを取出し、チーズを片手につまんで、あちこちと歩きながら、代る代るそれを口に運ぶ。
— 岸田國士 『沢氏の二人娘』 青空文庫
夏の朝、食事の進まないようなとき、あるいはなにを食っても口が不味いとき、またはなにも口に運ぶ気が起こらないときなどに、これをこしらえて熱い御飯にかけて食うと、まずは大概美味い美味いで、日ごろの三杯飯は、知らず知らず五杯飯になること請合いである。
— 北大路魯山人 『昆布とろ』 青空文庫
女給の返したカップを、私は私の口に運ぶだけである。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
しかし、二人とも、それを口に運ぶというよりは、それに浮き出している模様をぼんやり眺めている、といったふうだった。
— 第二部 『次郎物語』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は行儀よく、箸で少しずつ料理を口に運んだ。
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焼きたてのパンの香りに誘われて、思わず一切れ口に運んだ。
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スプーンでスープを口に運ぶたびに、スパイスの深い香りが広がった。
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