皮膚感覚
ひふかんかく
名詞
標準
cutaneous sensation
文例 · 用例
それを心臓の方へ導かうとする、つまりより流動的にしようとして、十九世紀末葉は「暗示」といふ言葉を新しく発見したのだつたが、それはやがて皮膚感覚ばかりの、現に見る文明と堕してしまつた。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
皮膚感覚が倫理を覆つてゐる状態、これを低能あるいは悪魔といふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
そのうち復一の内部から融かすものがあって、おやと思ったときはいつか復一は自分から皮膚感覚の囲みを解いていて、真佐子の雰囲気の圏内へ漂い寄るのを楽しむようになっていた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
「イデエ・近代の論理、人間の組み合わせかたとしての秩序の認識のないところでは、皮膚感覚と暴力のみが実在する。
— ――いかに生きるかの問題―― 『人間性・政治・文学(1)』 青空文庫
また、「皮膚感覚」によって創作している日本の作者にとってひとごとでないからだという、シニズムにも賛成しない。
— ――いかに生きるかの問題―― 『人間性・政治・文学(1)』 青空文庫
オ蔭デ左手ノ神経痛ガ一層痛ミ、皮膚感覚ノ麻痺モ激シクナル。
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫
ロック音楽を皮膚感覚でとらえることは、快感でありときには反抗のようなものにもなりうるのだが、思考にはならない。
— 片岡義男 『エルヴィスから始まった』 青空文庫
作例 · 標準
触覚、痛覚、温覚などは、皮膚感覚の一部である。
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危険を察知する皮膚感覚が鋭い人は、トラブルを避けやすい。
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彼は直感的に物事を感じ取る、鋭い皮膚感覚の持ち主だ。
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