来著
らいちょ
名詞
標準
文例 · 用例
朝青森湊へ賊艦二艘来著、無程退帆、夜六時頃津軽領平館(八里)へ右賊艦相廻、十四五人上陸いたし候由風聞有之。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
ここには限らず、古来著名の神社仏閣が多くは風光|明媚の地、もしくは山谷嶮峻の地を相して建てられていると云う意味を、今更のようにつくづく感じた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
元来著述を好む人で、田畑へ耕作に出るときにも必ず筆や硯をたずさえて行って、暇があれば樹の下へ行って記録していたそうです。
— 輟耕録 『中国怪奇小説集』 青空文庫
江戸以来著名の女形なり。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
団十郎、菊五郎、近来著しく老衰し、好劇家は一種寂寥の感を禁ずる能わず。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
椿岳は芳崖や雅邦と争うほどな巨腕ではなかったが、世間を茶にして描き擲った大津絵風の得意の泥画は「俺の画は死ねば値が出る」と生前豪語していた通りに十四、五年来著るしく随喜者を増し、書捨ての断片をさえ高価を懸けて争うようにもてはやされて来た。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
そういえばYの衣服が近来著るしく贅沢になって来た。
— 内田魯庵 『三十年前の島田沼南』 青空文庫
それがあの時以来著しくはつきりといたしました。
— 伊藤野枝 『S先生に』 青空文庫