幻辞.com

隆興

りゅうこう
名詞
1
標準
文例 · 用例
余は社会的に文学は如何なる必要あつて、存在し、隆興し、衰滅するかを究めんと誓へり。
夏目漱石 『文学論』序 青空文庫
津軽家の隆興は南部家に怨を結ぶはずがない。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
今や、社会の変革が民衆の声ならんとする時、まさに革命的宣伝小説は勃々たる隆興の機運にせまられている。
直木三十五 大衆文芸作法 青空文庫
この人達は、科学が普及した今日の時代において教育され、そして科学隆興の中に刺戟をうけ、科学というものに大きな興味をもっている。
海野十三 『十八時の音楽浴』の作者の言葉 青空文庫
ところが今や世はあげて、科学|隆興時代となり、生活は科学の恩恵によって目まぐるしいまでに便利なものとなり、科学によって生活程度は急激なる進歩をもたらし、科学に従事し、科学に趣味をもつ者はまた非常に多くなってきた。
海野十三 『地球盗難』の作者の言葉 青空文庫
一定の階級が勃興期にある時はその階級の文学も隆興し、その階級が没落期にある時はその階級に属する文学も亦衰滅乃至堕落の道を辿ります。
宮本百合子 婦人作家の「不振」とその社会的原因 青空文庫
引き續きてペルシア、アラビア、エヂプト、シリア、スペイン等當時マホメット教の勢力範圍であつた國々に、至る處製紙工場が建設せられ、製紙業の隆興と共にカヤツリ紙や革紙の需要は減じ、西暦十世紀の半頃となると、マホメット教國では殆どカヤツリ紙の使用を絶つに至つた。
桑原隲藏 紙の歴史 青空文庫
ヨーロッパ諸國も西暦十二三世紀の頃迄は西方アジアと同樣で、普通にカヤツリ紙や革紙を書寫の材料としたが(26)、マホメット教國に製紙業が隆興するに從ひ、その製紙はヨーロッパ諸國へ輸入された。
桑原隲藏 紙の歴史 青空文庫