空恐ろしい
そらおそろしい
形容詞
標準
apprehensive
文例 · 用例
波が高まると妹の姿が見えなくなったその時の事を思うと、今でも私の胸は動悸がして、空恐ろしい気持ちになります。
— 有島武郎 『溺れかけた兄妹』 青空文庫
憎らしい鼻の爺は、それはそれは空恐ろしいほど、私の心の内を見抜いていて、日に幾たびとなく枕許へ参っては、(女、罪のないことは私がよう知っている、じゃが、心に済まぬ事があろう、私を頼め、助けてやる、)と、つけつまわしつ謂うのだそうで。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
然しまた豹のやうな空恐ろしい愛情の残虐をも敢てした、また怪しい魔法使ひの鞭のやうに凡ての肩の上に柔にその恐怖と愛憎の吐息とを投げかけた。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
手前はあまりな婆さんの仕打を見てまして、仏罰を恐れないのか、なんと云う後生の悪いことをする婆さんだ、と、怒るよりは、空恐ろしい思いをしましたところで、婆さんの頭は突き戻されるようにお駕籠の中から出るとともにその体は背後へよろよろとなりました。
— 田中貢太郎 『尼になった老婆』 青空文庫
それはさながらに蛇をタタキ殺す時のように執拗な、空恐ろしいような乱打の連続であった。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫
アンナ空恐ろしい思いをさせられないまま、音も香もなく土になってしまったかも知れないのですがね……。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
すぐに畳ボートを押し出して、危険を犯しながら激流の中を探しまわりました、そのうちに、どうしても私の死骸が見付からない事がわかりますと、今度はタマラナイ空恐ろしい気持になって来ました。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
――思出すたびに空恐ろしい気がいつもする。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
作例 · 標準
将来のことを考えると、時々空恐ろしい気持ちになる。
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暗闇の中で、一人でいると空恐ろしい。
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彼の計画の壮大さに、空恐ろしさを感じた。
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