飯盛女
めしもりおんな
名詞
標準
maid at an inn who served clients and worked as a prostitute (Edo period)
文例 · 用例
しかたなく十六歳になる一人|女を飯盛女にすることにして、一身田と云う小さな宿場へ伴れて往き、其処の四日市屋と云う旅籠屋へ売渡して、三箇年の身の代金六両二分を受けとって帰って来た。
— 田中貢太郎 『雁』 青空文庫
それを聞いて飯盛女にと進んで往った女の身の代金は、ちょっとした口腹の慾のために無くしてしまった。
— 田中貢太郎 『雁』 青空文庫
それは品川の飯盛女に引掛ったので。
— 江見水蔭 『悪因縁の怨』 青空文庫
どうか御ゆるりと」 庄屋達が既に主人役に廻り、吟味の酒肴を美しい飯盛女に運ばせて、歓待至らざる無しであった。
— 江見水蔭 『丹那山の怪』 青空文庫
飯盛女のやうに、ずんぐりむつくりの大きな躯つきだ。
— 林芙美子 『雪の町』 青空文庫
ここで、雲助はこの拾い物のお客をおろすと、宿の客引と、飯盛女が、群がり来って袖をひっぱること、金魚の餌を争うが如し。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
その途端に、「ねえ、旅のお先生、わたしどもへお泊りなさんし、玉屋でございます」 あだっぽい飯盛女が、早くも道庵の荷物に手をかけたものですから、道庵も鷹揚にうなずいて、その案内で桝形の木戸から、軽井沢の宿へ入り込んだものです。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
紅白粉の飯盛女に、みとれるようなあだっぽいのがいる。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の品川宿には、多くの「飯盛女」がいて夜遅くまで賑わっていたという。
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歴史小説の中で、薄幸な運命を辿る「飯盛女」の独白に胸を打たれた。
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幕府は「飯盛女」の人数を制限しようとしたが、宿場経営のために黙認されることも多かった。
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