兄夫婦
あにふうふ
名詞
標準
one's older brother and his wife
文例 · 用例
兄夫婦とお増と外に男一人とは中稲の刈残りを是非刈って終わねばならぬ。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
今日は兄夫婦と男とお増とは山へ落葉をはきに行ったとの話である。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
僕とて民子の死と聞いて、失神するほどの思いであれど、今目の前で母の嘆きの一通りならぬを見ては、泣くにも泣かれず、僕がおろおろしている所へ兄夫婦が出てきた。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
母の手前兄夫婦の手前、泣くまいとこらえてようやくこらえていた僕は、自分の蚊帳へ這入り蒲団に倒れると、もうたまらなく一度にこみ上げてくる。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
さすがに私は、その焼跡の小さい住宅にもぐり込むのは、父にも兄夫婦にも気の毒で、父や兄とも相談の上、このAという青森市から二里ほど離れた海岸の部落の三等郵便局に勤める事になったのです。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
旻にして見れば兄夫婦が、それこそ唯一つの身内だったのでこの上もなく喜んだ。
— 渡辺温 『勝敗』 青空文庫
まさか殺そうとまで計画しなかったけれども、そんなに義理人情を弁えない兄夫婦であるならば、その無節操な嫂に対して敢えて不倫を行ったところで、自分の良心に恥ずべきところは些もない筈だと考えて、窃に機会を待つことにした。
— 渡辺温 『勝敗』 青空文庫
彼女は兄夫婦の家の家政婦の役を引受けて、相当に切廻していた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日兄夫婦について考えている。
兄夫婦という言葉は日本語で重要だ。
彼は兄夫婦の意味を理解している。
この文には兄夫婦が含まれている。