輪光
りんこう
名詞
標準
文例 · 用例
聖人の輪光は肉體をはなれて見える。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
もとより藁屑も綿片もあるのではないが、薄月が映すともなしに、ぼっと、その仔雀の身に添って、霞のような気が籠って、包んで円く明かったのは、親の情の朧気ならず、輪光を顕わした影であろう。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
を描いたり、基督教の聖像及び聖人像に輪光が描いて有つたりするのは、其の徳を表するのでも有らうが、相書の所謂氣といふものを朝睛堂が扱つた如くに扱つて超人的に形に現はしたやうで面白い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
仏や菩薩の像を描くものが円光をその頭に添えたり或いはいわゆる仏炎を描いたり、キリスト教の聖像及び聖人像に輪光が描いて有ったりするのは、その徳を表するものでもあろうが、相書のいわゆる気と云うものを朝睛堂が扱ったように扱って超人的に形に現わしたようで面白い。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
凡ては眩し、痛々し、笑ふよしなし、小船は動き、輪に廻り、また一線に歎けども落ちつかむ、狙ひ射たむとぞ燥れども、照星は照尺を超え、銀の櫓櫂は日輪光に欺かる。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
その他|雲輪光、輪後光、籤の光明(これは来迎仏などに附けるもの)等で各々|真行草があります。
— 彫刻修行のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
何れあちらでお目にかゝります」 名刺には陸軍歩兵○尉三輪光広とある。
— 岸田國士 『従軍五十日』 青空文庫