演
演
名詞
標準
文例 · 用例
(大尾)講演速記であるため、読んでは意味の通じない所が多く、かなり手を加えたが、十分の暇を得なかったので、まだ不満足な所が少なくない。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
「白楊の枝の上で体をゆすぶる」セイレネスの妖態や「サチロス仲間に気に入る」バックス祭尼の狂態、すなわち腰部を左右に振って現実の露骨のうちに演ずる西洋流の媚態は、「いき」とは極めて縁遠い。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
要するに顔面における「いき」の表現は、片目を塞いだり、口部を突出させたり、「双頬でジャズを演奏する」などの西洋流の野暮さと絶縁することを予件としている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
アルベール・メーボンはその著『日本の演劇』のうちで、日本の芸者が「装飾的および叙述的身振に巧妙である」ことを語った後に、日本の舞踊に関して次のようにいっている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
形状と色彩との関係は、色調を異にした二色または三色の対比作用によって形状上の二元性を色彩上にも言表わすか、または一色の濃淡の差あるいは一定の飽和度における一色が形状上の二元的対立に特殊な情調を与える役を演ずるかである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
どんな狂態を演じても、どんな無軌道に振舞っても、この桜の前ならばあながち悪くはない。
— 九鬼周造 『祇園の枝垂桜』 青空文庫
田舎廻りの舞台の上で、彼は玄武門の勇士を演じ、自分で原田重吉に扮装した。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
だがその芝居は、重吉の経験した戦争ではなく、その頃|錦絵に描いて売り出していた「原田重吉玄武門破りの図」をそっくり演じた。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫