湾地
わんち
名詞
標準
文例 · 用例
しかし破壊的地震としては極めて局部的なものであって、先達ての台湾地震などとは比較にならないほど小規模なものであった。
— 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 青空文庫
向って右側には、油を流したような静かな内湾地帯だ。
— 大阪圭吉 『死の快走船』 青空文庫
台湾地方の熱い日に焼けて来た流浪者を前に置いて、岸本はまだこの人が大蔵省の官吏であった頃の立派な威厳のあった風采を思出すことが出来る。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
さう云ふのを買ひ占め、そのまま取り崩し、運賃の安い和船か何かに積み込み、北海道なり、内地なりの港灣地へ持つて行つて賣つたら、必らず儲かるにきまつてゐると説明し、今囘の旅行中に、遠藤に頼んで、誰れか金主を見つけて呉れろと云つてあつたのである。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫