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揚幕

あげまく
名詞
1
標準
entrance curtain (in noh)
文例 · 用例
)仕丁 (揚幕の裡にて――突拍子なる猿の声)きゃッきゃッきゃッ。
泉鏡花 多神教 青空文庫
――帷幕が下りると、……燕尾服の口上じゃない――薄汚い、黒の皺だらけの、わざと坊さんの法衣を着た、印度人が来て、袖を曳いて、指示をしながら、揚幕へ連れ込んで、穴段を踏んで、あの奈落……きみもよく知っていようが、別して地方劇場の奈落だよ。
――(前題――楊弓) ピストルの使い方 青空文庫
その景色の上を、追込まれの坊主が、鰭のごとく、キチキチと法衣の袖を煽って、「――こちゃただ飛魚といたそう――」「――まだそのつれを言うか――」「――飛魚しょう、飛魚しょう――」 と揚幕へ宙を飛んだ――さらりと落す、幕の隙に、古畳と破障子が顕われて、消えた。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
これに応じて、山伏が、まず揚幕の裡にて謡ったのである。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
あの世話方の顔と重って、五六人、揚幕から。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
ちゃんと打合せが出来ていたものと見え、すっかり着飾ったベッシェール夫人は芝居の揚幕の出かなんぞのように悠揚と壁に剔ってある庭の小門を開けて現われた。
岡本かの子 巴里祭 青空文庫
侍女等、凜々しき扮装、揚幕より、懐剣、薙刀を構えて出づ。
泉鏡花 天守物語 青空文庫
かくて一同を追込み、揚幕際に扇を揚げ、屹と天守を仰ぐ。
泉鏡花 天守物語 青空文庫
作例 · 標準
揚幕の例文