今し方
いましがた
名詞
標準
文例 · 用例
「はい、たうとう意識を回復なさらないで、今し方息を引き取られました。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
」「いえ実はじき今し方、検察官のマーチンさんが、ノーアウィッチから来て、ここを通過して行ったばかりなのです。
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
我々が話している間、階段を上り、今し方部屋に入ってきたのだった。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
時刻は今し方通行者が苦痛の唸声を聞きつけてそれから騒ぎになつたのだ。
— 村山槐多 『悪魔の舌』 青空文庫
夕方裏の畑へ出て、明朝のお汁の実にする菜葉をつみこんで入って来ると、今し方帰ったばかりの作が、台所の次の間で、晩飯の膳に向おうとしていた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
二十三 その夜の黎明に、お島が酔潰れた作太郎の寝息を候って、そこを飛出した頃には、お終まで残ってつい今し方まで座敷で騒いで、ぐでぐでに疲れた若い人達も、もう寝静ってしまっていた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
『村井さん、今し方お孃さんが傘を持つておいんしたよ。
— 水野仙子 『悔』 青空文庫
つい今し方、自分が虹の表象として吐いた言葉が、偶然かは知らぬが、鎮子によって繰り返されたからである。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫