取り逃がす
とりにがす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to fail to catch
文例 · 用例
」 父も、私も漫然とそんなことを言ひ合つてる時、ヒツとした瞬間、私は一生に一度しかない此の夏休みを、旅行しないといふことがとても尊い物でも取り逃がす様な気持が矢鱈に湧き上つて来た。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
すると、お嬢さまは、相手が縦令どんなに取るに足らなそうな男でも、そのひたむきな純潔な愛は天地にかけ更えもない優美な貴いものだ――その愛情にほだされない様な女は永遠に真実の愛に祝福される機会を取り逃がす不幸せな女だ、と仰有って、しまいには泪さえ流して、あなたのために弁護なさいました。
— 渡辺温 『アンドロギュノスの裔』 青空文庫
「家へ帰って自慢そうにその話をすると、父からひどく叱られて、なぜそんな悪戯をする、いたずらばかり心掛けているから肝腎の相手を取り逃がすようにもなる。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
彼は内心に小坂部を恐れていながらも、ここで見すみすの獲物を取り逃がすことは出来なかった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
それらしい姿もねえか」「いりゃあ取り逃がす伝六じゃねえんだが、やつがそれじゃねえかと思やみんなそれに見え、そうじゃあるめえと思やみんなそうじゃねえように見えるんでね。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
暴君の滅亡は自然の命数じゃが、油断してかの妖魔を取り逃がすな。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
迂闊に案内を求めたらば、相手にさとられて取り逃がす虞れが無いとも云えない。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
迂濶に騒ぎ立てては、その共謀者を取り逃がすばかりか、玉太郎の身に禍いするような事が出来しないとも限らない。
— 河豚太鼓 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
「あと一歩のところで、指名手配犯を雑踏の中へ取り逃がしてしまった。」
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「千載一遇のチャンスだったのに、優柔不断なせいで取り逃がした。」
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「網の目から小さな魚たちが抜けていき、大漁の機会を取り逃がす。」
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