那辺加
なべか異読 ナベカ
名詞
標準
Omobranchus elegans (species of combtooth blenny)
文例 · 用例
反歌米つくとうつらうつらに踏む杵のこなた踏むなべかなたあがりぬ雁射ると弓弦ひき放ち反る弓の小手にくるりとかへりたるらし荒彫の牛高砂の牡丹社の子か、命こめ、荒く彫りけむ。
— 北原白秋 『風隠集』 青空文庫
飯びつやなべからあがる湯気はむつまじげに日光と遊んでいる、父はにこにこしてふたりの子を見くらべる、母は三人のお給仕にいそがしく自分で食べるひまもなかった。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
このまに仏国少年ガーネットは幼年組をさしずして、なべかま食器類を洞内に運ばした。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
火事場ででもありますなら知らぬこと、なべから直に食べることも出来ませんし、俎の上から直接口に入れるわけにも参りませんから、この場合、ぜひとも食器というお料理のきもの、あるいは家とでもいうものが要るのであります。
— 北大路魯山人 『料理する心』 青空文庫
どら焼きなぞは下ろして、ねぎをなべでいためろ」 どら焼きをなべから出してしまえというのだ。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
火をおこしおなべかけて呼んだら、国男さんと太郎が横一列にあらわれて、どう?
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫
そんなにもぶざまな恰好の、愚かしげなべか舟はほかにはない。
— 山本周五郎 『青べか物語』 青空文庫
そんなちっぽけなべか舟などは手の内のものだと思ったのであるが、――そして、多くのべか舟はそうであったろうと思うのだが、彼女は他のべか舟ではなく「青べか」であった。
— 山本周五郎 『青べか物語』 青空文庫
作例 · 標準
磯遊びをしていたら、岩の隙間に隠れていた那辺加を見つけて子供たちが歓声を上げた。
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那辺加は他のイソギンポ科の魚と同様、とぼけたような表情が愛らしい。
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水槽の中で那辺加がちょこまかと動き回る姿は、見ていて飽きることがない。
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