挿楽
さしらく
名詞
標準
文例 · 用例
また彼女は、自分のために一篇の曲を、插楽劇を、書くことを彼に約束さした。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
コリーヌの魅力にまだとらえられており、彼女と話し合った考えで頭がいっぱいになっていて、クリストフは、彼女が若干の歌曲を歌いながら演ずるはずの戯曲のために――一種の詩的|插楽劇のために、音楽を書こうと空想した。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
厚顔な衒学的なワグナー派は、新しい插楽劇をすべて排斥するだけで満足せず、古い插楽劇を飾りたてようとつとめた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
插楽劇の反対者らは、これまでなされた試みとその実演者たちとの粗笨さにたいして、りっぱに攻撃の理由をもっていた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
うっとりとさせる秀でた調子か、插楽劇的な誇張した調子か、その一つを選ぶしかなかった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
ダヴィデの歌手の方は、背の高い太った格好のよい美人であったが、その声は感傷的で下品であって、插楽劇的な顫音と奏楽珈琲店的な風情とで重々しく広がっていった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
ベートーヴェンやウェーバーやシューマンやビゼーなどは、天才をもって插楽劇を実際にこしらえてはいるけれど、その足跡をたどるのが、主眼ではない。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
「なぜなら、マンドリンをかき鳴らしたり大袈裟な插楽劇を怒鳴ったりすることが、現代ヨーロッパの音楽のうちで、何ほどのものになるものか!
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫