睨まえる
にらまえる
動詞
標準
文例 · 用例
正隆は、蒼い額に、切り込んだような縦皺を寄せながら、瞼を嶮しく引そばめて、森閑とした周囲を睨まえるのである。
— 宮本百合子 『渋谷家の始祖』 青空文庫
介抱者たちをあたかもおのが修行の邪魔者であるかのごとく、はったと睨まえると大音声をあげた。
— 第五巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
「兵衛」 睨まえるように、正成へ。
— 帝獄帖 『私本太平記』 青空文庫
じっとそのおもてを睨まえるように見て。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
口に出してはいわないが、目の前に横たわる岬をにらまえると、思わず足に力がはいる。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫
尊氏のにらまえる目を、より強く、はね返して、「つまりは、降伏だ。
— 湊川帖 『私本太平記』 青空文庫