一言半句
いちげんはんく異読 いちごんはんく
名詞
標準
a single word
文例 · 用例
けれども作者が、自分の文學に就いて一言半句でも押しつけがましい事をいふべきではない。
— 太宰治 『『富嶽百景』序』 青空文庫
私は彼等の単純なる勇気を二なく愛して居るがゆえに、二なく尊敬して居るがゆえに、私は私の信じている世界観について一言半句も言い得ない。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
一言半句、こころにきざまれているような気がしています。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
君は、どんなつもりで書いたのかも知れないが、縦令一言半句でも、僕の国民としての名誉を傷けるやうな文句を、疎かに使はれては迷惑千万だ。
— 牧野信一 『S・I生へ』 青空文庫
趙家の人となった愛卿は、身のとりまわしから言葉の端に至るまで、注意に注意を払い、気骨の折れる豪家の家事を遺憾なしに切りもりしたので、趙は可愛がったうえに非常に重んじて、その一言半句も聞き流しにはしなかった。
— 田中貢太郎 『愛卿伝』 青空文庫
洋画対日本画の問題は非常に難かしいのだ、それと日本画は日本画の内部に於て、幾多の矛盾と、反撥との問題を抱含してゐるから、それぞれの制作上の制約性を、肯定してかゝらなければ、一言半句も批判めいたことを言へないのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
私は印象批評といふことが嫌ひである、しかし多くの洋画が、私にとつては印象批評を避けては、全く一言半句も批評することができないほどに、この人々の絵が何が何やら判らないものを描いてゐるとすれば、これらの人々の全く印象的な態度に応へる批評態度として、印象批評をやるより方法がないと思ふ。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
少くとも吉岡の作品の場合には、この作家の心理的な創作以前の問題に一通りの関心を示してからでなければ、できあがつた作品に対しては一言半句も批評的な言葉を吐けない筈である。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
捜査の進捗状況については、外部に対して一言半句も漏らさないよう厳命が下った。
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伝統芸能の継承者は、先代の教えを一言半句も違わずに守り続けている。
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「あなたの言うことなら、一言半句たりとも聞き逃すつもりはありません」
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彼は法廷で証言台に立ったが、事件の核心に触れるような一言半句も口にしなかった。
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