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引き倒し

ひきたおし
名詞
1
標準
文例 · 用例
「この野郎ふざけた野郎だ……」 猛然立ちあがった糟谷はわが子を足もとへ引き倒し、ところきらわずげんこつを打ちおろした。
伊藤左千夫 老獣医 青空文庫
そのために彼の親友四人までを自殺せしめ、アチラの会社を引き倒し、コチラの会社を引き倒して二千万ドル溜めた。
内村鑑三 後世への最大遺物 青空文庫
「たわけが」と、佐渡は髪をつかんで引き倒した。
森鴎外 山椒大夫 青空文庫
次の瞬間に、その男は弥平氏が首にかけていた花見の手拭いに手をかけて、弥平氏をぐっと背後へ引き倒していた。
佐左木俊郎 仮装観桜会 青空文庫
吉川機関手は腰を上げて、リバース・シングルバース・ハンドルを引き倒した。
佐左木俊郎 汽笛 青空文庫
いくら日本の為めを思つたつて贔負の引き倒しになる許りだ」 此言葉を聞いた時、三四郎は真実に熊本を出た様な心持ちがした。
夏目金之助 三四郎 青空文庫
いくら日本のためを思ったって贔屓の引き倒しになるばかりだ」 この言葉を聞いた時、三四郎は真実に熊本を出たような心持ちがした。
夏目漱石 三四郎 青空文庫
わなになっている縄の端が野馬の首にかかると力を込めて地上に引き倒し、己の馬を棄ててそれに飛び乗り、茫茫たる曠原の上を疾走して馬の野性を乗り減らした。
田中貢太郎 仙術修業 青空文庫