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利かし

きかし
名詞
1
標準
forcing move
文例 · 用例
四 富士浅間神社 浅間神社の後からならでは、出すまじき馬を、番頭が気を利かして、宿まで馬士にひかせて来てくれたが、私はやはり、参詣を済ませてから乗りたいため、馬を社後まで戻させ、手軽なリュックサックを提げて町を歩きだした。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
幸いよい天気でございますから、あなたご案内して差上げたら」 と、とかくに事物の歓待の方へ気を利かして行くのであった。
岡本かの子 富士 青空文庫
そういえば山門を向き合って双方、名|灸所と札をかけている寺など何となく古雅なものに見られるような気がして来た私は、気を利かして距離を縮めてゆるゆる走って呉れる俥の上から訊く。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
宮の下で下りて少時待っているうちに、次の箱根町行が来たが、これも満員で座席がないらしいので躊躇していたら、待合所の乗客係が気を利かして居合わせたハイヤーを別に仕立ててバス代用に提供してくれた。
寺田寅彦 箱根熱海バス紀行 青空文庫
白梅の花を見て色のないのを責めるような種類の云わば消極的な抗議が、時と場合によっては幅を利かして審査の標準を狂わせるようなことも全くないとは云われない。
寺田寅彦 学位について 青空文庫
極く丈の詰った影で、街燈が間遠になると鮮かさを増し、片方が幅を利かし出すとひそまってしまう。
梶井基次郎 泥濘 青空文庫
春葉はこれより先、ぐぢ、と甘鯛の區別を知つて、葉門中の食通だから、弱つた顏をしながら、白い差味にわさびを利かして苦笑をして居た。
泉鏡太郎 火の用心の事 青空文庫
……ついでに金盥……気を利かして、気を利かして。
泉鏡花 売色鴨南蛮 青空文庫
作例 · 標準
囲碁で、相手の陣形を崩すために利かしの一手を打つ。
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将棋の終盤戦では、相手の駒の動きを限定する利かしが重要になる。
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あの局面での彼の利かしは、その後の展開を大きく有利にした。
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ウィキペディア

利かし(きかし)とは囲碁用語の一つで、「相手が応ぜざるを得ず、しかも将来のはたらきを含んだ手」(大辞林)のことである。将棋でもほぼ同じような意味で通じる。

出典: 利かし — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0