拳を握る
こぶしをにぎる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to make a fist
文例 · 用例
無念骨髄に徹して歯を咬み拳を握る幾月日、互に義に集まる鉄石の心、固く結びてはかりごとを通じ力を合せ、時を得て風を巻き雲を起し、若君尚慶殿を守立てて、天翔くる竜の威を示さん存念、其企も既に熟して、其時もはや昨今に逼った。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
」 二十一 冷か、熱か、匕首、寸鉄にして、英吉のその舌の根を留めようと急ったが、咄嗟に針を吐くあたわずして、主税は黙って拳を握る。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」 と、わざとらしいまで、膝の上で拳を握ると、糸七は気もない顔で、「何を刺違えるんだ、間違えているんだろう。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
あつけに取られてゐる同居人を尻目にかけて、病み衰へた手に拳を握ると、素手で片つぱしから窓ガラスをぶつこはし始めたのである。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
あっけに取られている同居人を尻目にかけて、病み衰えた手に拳を握ると、素手で片っぱしから窓ガラスをぶっこわし始めたのである。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
草がくれ拳を握る意久地なさよりも、ふむべき為のかけはしに便りて、をゝしく、たけく、栄ある働を浮世の舞台にあらはすこそ面白けれ。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
唯円 (拳を握る)私にお銭があったらなあ。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
(拳を握る)かえで 皆悪魔です。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
作例 · 標準
不安と期待が入り混じった表情で、彼は無意識のうちに強く拳を握った。
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試合開始のゴングが鳴ると同時に、ボクサーは気合を入れて拳を握りしめた。
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悔しさのあまり、彼女はぎゅっと拳を握り、唇を噛みしめて涙をこらえた。
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