御八つ
おやつ
名詞
標準
文例 · 用例
オヤツと私は思つた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
子供のお守りには オヤツがいるから経費がかゝりますよ。
— 小熊秀雄 『託児所をつくれ』 青空文庫
その朝、幸子はオヤツと思つて、何かの物音で眼をさました。
— 小林多喜二 『一九二八年三月十五日』 青空文庫
蝉、トンボ、ゲンゴロウ(水虫)なども不時のオヤツとして、いける。
— 神伝魚心流開祖 『落語・教祖列伝』 青空文庫
疎開中は木兵衛よりも王仁と交渉が深かったのだが、王仁の奴が全然貞節の念をもたない奴で珠緒とも関係があり、女中だの村の娘だの八方に情痴沙汰、秋子なんぞは食後の果物、オヤツ程度にしか心得ていないから、秋子もあきらめて、木兵衛と一緒になった。
— 坂口安吾 『不連続殺人事件』 青空文庫
握りめしにして、彼らだけ、オヤツに食うのである。
— 坂口安吾 『淪落の青春』 青空文庫
浮浪児は一日千円のカセギがあって、サシミやスシを食い、ウナギや洋食や支那料理で満腹しているから、収容所で特別三合の配給を与え、オヤツをだしてやってもダメだという。
— 坂口安吾 『ヤミ論語』 青空文庫
今までサシミやウナギを食っていたから、特別三合配給してオヤツもやるということが変だ。
— 坂口安吾 『ヤミ論語』 青空文庫