ひっそり閑
ひっそりかん
副詞副詞-と
標準
quietly
文例 · 用例
ひっそり閑としたものだ。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
――私も今日は、こうして一人で留守番だが、湯治場の橋一つ越したこっちは、この通り、ひっそり閑で、人通りのないくらい、修善寺は大した人出だ。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
町々つじつじの警備に出払ってしまってひっそり閑と静まり返っているお番所の中へさっさとはいっていくと、てこでも動くまいといいたげに、どっかりすわったところは訴状箱の前でした。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
出入り口はこうし戸のままであるのに、家の内はまっくらにあかりが消されて、人けもないもののごとくにひっそり閑と静まり返っていたものでしたから、あわて者の伝六がたちまちうろたえて、おかまいなく大声をあげました。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
その花山車も各町内から曳き出すというわけではなく、氏子の町々も大体においてひっそり閑としていて、いわゆる天下祭りなどという素晴らしい威勢はどこにも見いだされなかった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
街はもう騒ぎつかれて倒れてしまったようにひっそり閑としていた。
— 海野十三 『生きている腸』 青空文庫
下田街道を天城へ向って村落を通って見、此処の正月のひっそり閑として居るのは落合楼に限ったことでないのを知った。
— 宮本百合子 『湯ヶ島の数日』 青空文庫
「これからはどんなことがあっても日曜になんぞ家を見ては駄目ね、あのひっそり閑としていたことはどう?
— 宮本百合子 『この夏』 青空文庫
作例 · 標準
閉店後の商店街は、ひっそり閑としていた。
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客が帰り、店内はひっそり閑となった。
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ひっそり閑とした部屋で、一人本を読む。
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