肉合い
ししあい異読 にくあい
名詞多音語
標準
fleshiness
文例 · 用例
これは肉合いの妙味によって翅の意味を解釈し、木材の気持に随って処理してゆかねばならない。
— 高村光太郎 『蝉の美と造型』 青空文庫
これは彫刻上の肉合いと面の取扱とによってのみ可能となるのである。
— 高村光太郎 『蝉の美と造型』 青空文庫
地紋、肉合い、浮彫、丸彫等と二年間くらいはそれを教えられる。
— 高村光太郎 『美術学校時代』 青空文庫
次に「ししあい」という彫の稽古になるが、これは彫金で謂う「片切」と共通した彫り方で「ししあい」には一種の秘訣のようなものがあって、それを呑込ませる為にやるのだが、これもなかなか難しい。
— 高村光太郎 『回想録』 青空文庫
召使う者にいいつけて、うちかけを求めさせ、それを天女にかけてやったが、そのとき、彼は、うちかけの下に、天女をしかと抱きしめて、澄んだししあいの官能をたのしみたいと思っていた。
— 坂口安吾 『紫大納言』 青空文庫
やがて、大納言は、息がきれ、はりさけそうな苦痛のうちに、天女のししあいを思っていた。
— 坂口安吾 『紫大納言』 青空文庫
そうして、あのまっしろなししあいを得るためにも――そういうことも、思われた。
— 坂口安吾 『紫大納言』 青空文庫
あの、まっしろなししあいが、もはや、大納言のすべてであった。
— 坂口安吾 『紫大納言』 青空文庫
作例 · 標準
この仏像の肉合いは、まるで生きている人間のような柔らかな質感を持っている。
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彼は逞しい肉合いを誇示するように、シャツの袖をまくり上げて作業を始めた。
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「素晴らしい肉合いの馬だね」と、馬主は満足げに愛馬の体を撫でた。
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