時余
じよ
名詞
標準
more than an hour
文例 · 用例
驚いたのは当人ばかりではない、その時余の顔に全く血のけがなくなったのを見て、いっそう気を落としたとこれはあとで話した。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
いつも変らぬことながら、お通は追懐の涙を灌ぎ、花を手向けて香を燻じ、いますが如く斉眉きて一時余も物語りて、帰宅の道は暗うなりぬ。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
此時余は此文士は何の為に罪もない「土」の作家を侮辱するのだろうと思って苦々しい不愉快を感じた。
— ――長塚節著『土』序―― 『『土』に就て』 青空文庫
ある時余は坪井学長に書面を奉て、恐れながら御成敗を願った。
— 夏目漱石 『入社の辞』 青空文庫
其時余は始めて離別した第一の細君を後から懐かしく思う如く、一旦見棄たペリカンに未練の残っている事を発見したのである。
— 夏目漱石 『余と万年筆』 青空文庫
公使がこの命を伝うる時余にいいしは、御身もし即時に郷に帰らば、路用を給すべけれど、もしなおここに在らんには、公の助けをば仰ぐべからずとのことなりき。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
「局中手勢の者ばかりにて、右徒党のもの、三條小橋縄手に二ヶ所|屯致し居候処へ、二手に別れ、夜四つ時頃打入候処、一ヶ所は一人も居り申さず、一ヶ所は多数潜伏し居り、兼て覚悟の徒党故、手向ひ戦闘|一時余の間に御座候」 局中とは新撰組のことだ。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
一時余りとは、今日では二時間余である。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
作例 · 標準
会議は予定時間を時余(じよ)に及んだが、活発な議論が交わされた。
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電車が遅延したため、駅で時余(じよ)も待たされる羽目になった。
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彼の話は面白くて、ついつい時余(じよ)も聞き入ってしまった。
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