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毘沙

毘沙
名詞
1
標準
文例 · 用例
川下のは長門といってそこに毘沙門堂があってタガメが住んでいます。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
とき/″\彼女は岸船のあかを掻い出している途中、ふと釣がしてみたくなって客の預り竿を持出し、長門の毘沙門堂の下へ船をつけて鮒を釣ってみたりしました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
くの字に曲って来て、お秀の貸船屋の前の淵に突当った水は、その反動でタガメの住む対岸の毘沙門堂の洲を作り、またこちらの岸にうち当てゝ象の鼻の瀞となっています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
淵沢小十郎はすがめの赭黒いごりごりしたおやじで胴は小さな臼ぐらいはあったし掌は北島の毘沙門さんの病気をなおすための手形ぐらい大きく厚かった。
宮沢賢治 なめとこ山の熊 青空文庫
毘沙門の堂は古びて〕毘沙門の堂は古びて、    梨白く花咲きちれば、胸疾みてつかさをやめし、  堂守の眼やさしき。
宮沢賢治 文語詩稿 五十篇 青空文庫
祭日〔二〕宮沢賢治アナロナビクナビ睡たく桐咲きて峡に瘧のやまひつたはるナビクナビアリナリ赤き幡もちて草の峠を越ゆる母たちナリトナリアナロ御堂のうすあかり毘沙門像に味噌たてまつるアナロナビクナビ踏まるゝ天の邪鬼四方につゝどり鳴きどよむなり
宮沢賢治 祭日〔二〕 青空文庫
毘沙門かなんかの縁日にはI商店の格子戸の前に夜店が並んだ。
寺田寅彦 銀座アルプス 青空文庫
「あゝ、毘沙門樣の祭禮だな。
泉鏡太郎 月夜 青空文庫