揚羽蝶
アゲハチョウ異読 あげはちょう
名詞
標準
swallowtail butterfly (esp. the citrus swallowtail butterfly, Papilio xuthus)
文例 · 用例
それにこの集の「葛飾閑吟集」の新作のあるものは、たとへば蛍四章の「昼」、「揚羽蝶」左の「庭前秋景」の二首などは愈々象徴に入り得たものと信じてゐる。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
墓前を埋めつくした真白な百合の花弁の上に、天鵞絨の艶を帯びた大黒揚羽蝶が、翅を休めて、息づいておった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
9 舌出人形の赤い舌を引き拔き、黒い揚羽蝶の翅をむしりちらした心はまたリイダアの版畫の新らしい手觸を知るやうになつた。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
梅雨頃のおぼつかなげな、白い胡蝶、潮風に乗って彷徨う揚羽蝶、てんとう虫、兜虫、やがて油照りがつづくと、やんまの翅をこする音がきこえ、蜥蜴の砂を崩す姿がちらついた。
— 原民喜 『吾亦紅』 青空文庫
邸町の昼は静かで、座敷を大きな揚羽蝶が舞いぬけてゆく。
— 長谷川時雨 『流れた唾き』 青空文庫
さしかざす小傘に紅き揚羽蝶|小褄とる手に雪散りかかる 京の芸子のこつてりした風俗は、作者の好みによく合致したものらしく、第一集乱れ髪の主要テマとなつたと共にそれからも長い間歌題を供給した。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
腹には揚羽蝶と木の葉がひつかゝり、片足の股の付根にカマキリが羽をひつかけて斧をふりあげて苦闘し、片股に油蝉がかゝつてゐる。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
」 大きく揚羽蝶を染め出した羽二重の帯に、派手な小紋金紗の羽織をつけていた。
— 豊島与志雄 『幻の彼方』 青空文庫
作例 · 標準
揚羽蝶の例文