未帰還
みきかん
名詞
標準
文例 · 用例
その他 栄一(伝兵衛とあさの子、未帰還) 島田哲郎(睦子の実父、未帰還) いずれも登場せず。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
大型艦一隻撃沈、わが自爆未帰還機六十一機」なりという。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
そう、「無電」という単語は、独裁者の咆哮やら、お上品な低い嗄声が我が方の未帰還機は三機でありますとアナウンスする光景やらを彷彿とさせるのだ。
— ジョージ・オーウェル George Orwell 『詩とマイクロホン』 青空文庫
ぼくらがついきのう体験してきた近代戦にしてさえ、今もって未帰還者があり、南方の孤島に十年を過ごした兵士やら、土人の中に溶けこんで妻をもち子を生ましている旧日本兵の父親も現実にあるのである。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
というだけでなく、年来、復員局では、いくたびも、死亡の公報を出そうとしたのだが、その婦人が、望まないで、未帰還者の名簿にいれてある良人だとも、書いてあった。
— 吉川英治 『押入れ随筆』 青空文庫
父が死に、家には金がなく、おまけに未帰還の夫を待つ母の妹である叔母が、五つと三つの男の子をつれて同居している。
— 山川方夫 『煙突』 青空文庫