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楮幣

ちょへい
名詞
1
標準
文例 · 用例
「わしが死んだ後に、家内の者が仏事をやって、しこたま紙銭を焚いたので、冥府の役人が感心して、それで送り還してくれたのだよ」 ※は烏老のいうことを聞いて、馬鹿馬鹿しくもあったが、正直な男だけに、楮幣を焚いたがために貪欲漢を甦らしたということがぐっと癪に触った。
田中貢太郎 令狐生冥夢録 青空文庫
かくて心のみはやりて、こゝろならずも日をすぐせる内に、當時、楮幣洋銀の差大に起りて、備へつる腰纒は、思ひはかりし半ばかりとなり、幾程なく富田君も歸朝せられて、いよ/\呆然たり、さてこそ、この願望は一睡妄想の夢とは醒めたれ。
大槻文彦 ことばのうみのおくがき 青空文庫
楮幣通用する間は、民選議院起らず。
神田孝平 民選議院の時未だ到らざるの論 青空文庫
いつでも楮幣、通用すと定むべからず。
神田孝平 民選議院の時未だ到らざるの論 青空文庫
向来時ありて人民増税を甘承せず、楮幣通用止まり、外国人金を貸さず、敵国・外患競い起り、聖賢たまたま位に在らざることあらん。
神田孝平 民選議院の時未だ到らざるの論 青空文庫
かりそめにもこれは、朝廷の御名を以て、あらたに御発行なされた“楮幣”と申す貨幣なのだぞ。
建武らくがき帖 私本太平記 青空文庫
……“銭五百|文也、記録所ノ頭人、造楮幣使、中御門ノ宰相|宣明”と、お花判まで刷ってあるのが読めないか」「…………」「ははあ、文盲とみえるな。
建武らくがき帖 私本太平記 青空文庫
――楮幣ハ銅幣『乾坤通宝』ト同ジク併セ用ヒ、一切ノ交易ニ滞リアル莫レ――としてあるのだ。
建武らくがき帖 私本太平記 青空文庫