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真誠

しんせい
名詞
1
標準
文例 · 用例
「冗談を云わずと真誠に、これから前をどうするんだか談して安心さしておくれなネエ。
幸田露伴 貧乏 青空文庫
却って切実真誠の語である。
幸田露伴 悦楽(現代訳) 青空文庫
さらに大嫌いの先輩に腹の底からの好意を示し、真誠無双の国士に白い眼を見せ、資本家のノラ息子の人格に絶大の敬意を払い、失脚者の孝行息子を無下に軽侮した鼻の表現を以て迎える。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫
然るに不幸にして男性の素振に己れを嫌忌するの状あるを見ば、嫉妬も萌すなり、廻り気も起るなり、恨み苦みも生ずるなり、男性の自ら繰戻すにあらざれば、真誠の愛情或は外れて意外の事あるに至る可し。
北村透谷 厭世詩家と女性 青空文庫
伊勢へ、津島へ、金毘羅へ、御嶽へ、あるいは善光寺への参詣者の群れは一新講とか真誠講とかの講中を組んで相変わらずこの街道にやって来る。
第二部下 夜明け前 青空文庫
しかし玉子は真誠の半熟が一番消化も良し、味も良いようです」主人「半熟に真誠と虚偽があるかね」中川「あるさ、真誠の半熟は非常にむずかしいもので我邦では医学博士の鈴木幸之助君が熱心なる研究の末に漸くその方法を発明された。
春の巻 食道楽 青空文庫
白身も黄身も共に半熟にならなければ真誠の半熟といわれんが昔しから温泉で湯煮るとその半熟が出来る事は人が知っていた。
春の巻 食道楽 青空文庫
それは去年の三級補欠選挙の時に公民派が寺島派との口約を破つて、寺島派の市会議員細田保氏の補欠だから必ず寺島派の或者を推すことに賛成すると云うておいて、本年二月の選挙間際になつて、突然三級候補に、富田遊廓の検番取締花田真誠を選出することに運動し、美事、政友系の勢力を持つて勝利を得たのである。
死線を越えて 死線を越えて 青空文庫