怒り鼻
いかりばな
名詞
標準
flared nostrils
文例 · 用例
」十五「眉の太い、怒り鼻のがあり、額の広い、顎の尖った、下目で睨むようなのがあり、仰向けざまになって、頬髯の中へ、煙も出さず葉巻を突込んでいるのがある。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
先ず和製では、野生的の勇気を表わす「獅子鼻」を筆頭に、意地の悪い感じを与える「鷲鼻」、お人好しと見られる「団子鼻」、無智を示す「蓮切鼻」、無能を示す「トンネル鼻」、慌て者を表白するという「二連銃」、むずかし屋を表明する「碇鼻」(「怒り鼻」?
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
堅い木を一と刻みに削って、厚い木屑が槌の声に応じて飛んだと思ったら、小鼻のおっ開いた怒り鼻の側面がたちまち浮き上がって来た。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
鼻は所謂ざくろ鼻といふやつだが、たゞ赤いばかりでなく脂光にぬらついて吹出物が目立ち、口をあく毎に双つの小鼻が拳骨のやうに怒り鼻腔が正面を向いた。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
鼻はいわゆるざくろ鼻というやつだが、ただ赤いばかりでなく脂光にぬらついて吹出物が目立ち、口をあくごとに二つの小鼻が拳骨のように怒り鼻腔が正面を向いた。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
作例 · 標準
彼の怒り鼻が膨らみ、今にも怒鳴り出しそうだった。
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審判の誤審に、観客たちは怒り鼻で抗議の声を上げた。
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不公平な扱いに、彼女は怒り鼻を震わせながら反論した。
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「なんてことだ!」と彼は怒り鼻でテーブルを叩いた。
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