板子
いたご
名詞
標準
ship plank
文例 · 用例
板子の下が地獄なら、上も修羅道でござります。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
それからどうにか伝馬を着けると、ひらひらと板子の上を駈けて渡った。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
漁師はそれでも皆板子を持つて波に突きのめされつゝ泳いだ。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
沖に泛んで居る漁師が運送船の通過するのを見て板子の下から魚を出しては海へはらり/\と投げて大手を擴げる。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
板子一枚下は地獄である。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
』 かう言つて、その星のやうなものは釣りあげられた船の板子の上で、身を悶えてころがりながら、さめざめと泣きました。
— 童話集 『小熊秀雄全集-14』 青空文庫
彼らがそれを意識せず、生きるという事はすべてこうしたものだとあきらめをつけて、疑いもせず、不平も言わず、自分のために、自分の養わなければならない親や妻や子のために、毎日毎日板子一枚の下は地獄のような境界に身を放げ出して、せっせと骨身を惜しまず働く姿はほんとうに悲壮だ。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
またある時は沖に出て配縄をたぐり上げるだいじな忙しい時に、君は板子の上にすわって、二本ならべて立てられたビールびんの間から縄をたぐり込んで、釣りあげられた明鯛がびんにせかれるために、針の縁を離れて胴の間にぴちぴちはねながら落ちて行くのをじっと見やっている。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
作例 · 標準
船大工は、船体の強度と耐久性を考慮し、厳選した**板子**を丹念に組み上げた。
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長年の風雨に晒された船尾の**板子**が腐食していたため、新しいものと交換する作業が行われた。
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古文書には、帆船の建造に際し、湾曲した**板子**をどのように加工したかについての記述が見られる。
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船底に用いられる**板子**は、水圧に耐えうるよう、厚みと材質が特に重要視される。
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