私語
しご
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #35205 · 青空 332 例
標準
whispering
文例 · 用例
二勺より路は黒鉄を鍛へたる如く、天の一方より急斜して、爛沙、焦石、截々、風の噪ぐ音して人と伴ひ落下す、偶ま雲を破りて額上|微かに見るところの宝永山の赭土より、冷乳の缸を傾けたる如く、大霧を揺るよと見る間に、急瀬上下に乱流する如くなりて、中霄に溢れ、片々|団々、がり、故郷を望んで帰り去なむを私語く。
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
耳許で嘲笑いされたり、私語かれるような気がする。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
家を繞りてさらさらと私語くごとき物音を翁は耳そばだてて聴きぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
それは春先する、おもしろそうな、笑うようなさざめきでもなく、夏のゆるやかなそよぎでもなく、永たらしい話し声でもなく、また末の秋のおどおどした、うそさぶそうなお饒舌りでもなかったが、ただようやく聞取れるか聞取れぬほどのしめやかな私語の声であった。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
あるいはまたあたり一面にわかに薄暗くなりだして、瞬く間に物のあいろも見えなくなり、樺の木立ちも、降り積ッたままでまた日の眼に逢わぬ雪のように、白くおぼろに霞む――と小雨が忍びやかに、怪し気に、私語するようにバラバラと降ッて通ッた。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
自分がかつて北海道の深林で時雨に逢ったことがある、これはまた人跡絶無の大森林であるからその趣はさらに深いが、その代り、武蔵野の時雨のさらに人なつかしく、私語くがごとき趣はない。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
たゞ折々聞るものは豌豆の莢が熱い日に彈けて豆の飛ぶ音か、草間の泉の私語やうな音、それでなくば食ひ飽た鳥が繁茂の中で物疎さうに羽搏をする羽音ばかり。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
これ実に自然の幽寂なる私語である。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
作例 · 標準
授業中に私語をするのは、周りの迷惑になるからやめなさい。
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彼は、友達と内緒の話をするために、こっそり私語をした。
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会議中に私語を禁じられていたにもかかわらず、彼は話し続けた。
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