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探り合う

さぐりあう
動詞
1
標準
文例 · 用例
けれども、この娘には女と女と出会って、すぐ探り合うあの鉤針のような何ものもない。
岡本かの子 河明り 青空文庫
「それがいい、あんた何も堂島さんにこんな目にあうわけないでしょう」 磯子が、そう訊いたとき、磯子自身ですら悪いことを訊いたものだと思うほど加奈江も明子も不快なお互いを探り合うような顔付きで眼を光らした。
岡本かの子 越年 青空文庫
紫檀の卓のまわりに二人は向き合って坐ったが、互いに探り合うような目をして、簡単な言葉を交したきりであった。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
がっちりした、燻しのかかった家具の据えつけられた客室で、メロンや紅茶の御馳走になりながら、しばらく遊んでから、夕方になって三人で銀座へ出てみたが、生活内容を探り合うこともできないほど、何か互いに折合いのつかない気分であった。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
そは猴ども互いにしばしば毛を探り合うからだが、それにしても猴が毛を探って何か取り食うは多くは蚤でなくて、時々皮膚の細孔から出る鹹き排出物の細塊であると。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
異国の旅にふと出会ったかりそめの友情であってみれば、日本にいたときの互の過去さえすでに白紙であり、またそれをどちらも探り合う要もない、共通の淋しさ儚なさを守り合う身に沁む歎きはあるとはいえ、それはただ甘美な旅の情緒にすぎない。
横光利一 旅愁 青空文庫
殊にパリの政治が左翼に変ってからは、他人を見ればこの男は左か右かと先ず探り合う眼の色が刃を合わす。
横光利一 旅愁 青空文庫
相手の腹を探り合うかのように、二人はしばらく黙っていた。
国枝史郎 血煙天明陣 青空文庫
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