気を引く
きをひく
表現動詞-五段-カ行
標準
to attract someone's attention
文例 · 用例
叔母も叔父も知っていて、己の気を引くためにこんなことを云ってるのだから、なまじっか隠しだてをしないが好いと思った。
— 田中貢太郎 『岐阜提燈』 青空文庫
しかしこの条では気息以上に及ぶ気の事を説きたくないから、それ等は措いて尚少し気息に関した事を語るなら、「道者は気を足に引く」といい「猿は寿八百、好くその気を引く」といえる類は、大体気息の気と解釈して良いようだが、尚かつ気息の義のみではない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
」 お増はお今の気を引くように、二度も三度も室の噂を持ち出したが、お今はいつも澄ましていた。
— 徳田秋声 『爛』 青空文庫
猛之介は気を引くように人夫頭の吉永に向って、ふん、物好きもあったもんだね、いくらかになるんかい、土器とかを掘り出して、と云ってみた。
— 宮本百合子 『昔の火事』 青空文庫
※子はお久美さんの打ち明けかねて居る気持を大方は察しる事が出来たけれ共、どれ程の思い違いと混惑が起って居るのかは知る事が出来なかったので、到々思い切ってお久美さんの気を引くために、「貴方の所へ今度来た方ね、 どんな人。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫
まるで狐に抓まれたようなものだ」 始めからこっちの気を引くためにわざとそんな突飛な要求を持ち出したものか、または真面目な懸合として、それを比田へ持ち込んだ後、比田からきっぱり断られたので、始めて駄目だと覚ったものか、健三にはまるで見当が付かなかった。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
」「うん、気を引くと云うと語弊があるかも知れん。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
何彼の機会に千吉君の気を引く。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
標準
to sound someone out