象牙の塔
ぞうげのとう
表現名詞
標準
ivory tower
文例 · 用例
桃色の象牙の塔 (久野豐彦氏) これの批評は差控へる。
— 梶井基次郎 『『新潮』十月新人號小説評』 青空文庫
しかし、象牙の塔のガラス窓の中から仮想ディノソーラス「ジャーナリズム」の怪奇な姿をこわごわ観察している偏屈な老学究の滑稽なる風貌が、さくら音頭の銀座から遠望した本職のジャーナリストの目にいかに映じるかは賢明なる読者の想像に任せるほかはないのである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
ところが、すすけた象牙の塔はみじんに砕かれた。
— 寺田寅彦 『野球時代』 青空文庫
」答「いまだに象牙の塔に住み、唯我独尊主義を奉じている、偉い人達のご託宣でしょう」 問「此処で問題を変えましょう、探偵小説が流行って来ましたね。
— 国枝史郎 『大衆文芸問答』 青空文庫
性のない芸術家になり畢せようとしたこの女優は、象牙の塔から滑り落ちるやうな思ひで、また「女」に帰つて来た。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
もしそうしなければ、哲学は常識(その正確な意味は後を見よ)からの通路を有たないこととなり、入口なき象牙の塔の内に閉じ込められて了うこととなるであろう。
— 戸坂潤 『空間概念の分析』 青空文庫
概念と、只、自分のみの築き上げた象牙の塔に立て籠って、ちょいちょい外を覗きながら感動して居りました。
— 宮本百合子 『C先生への手紙』 青空文庫
つかのまの熱と光を求めんと象牙の塔を焼きし日もあり * 日本を出て来る前から、独逸ではヘーゲルの復興が行はれてゐることを私は聞いてゐました。
— 一九二四年一月一日 マールブルク 『消息一通』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、学会の活動にはほとんど参加せず、研究室にこもりがちで、まるで象牙の塔にいるようだ。
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現実離れした理想論ばかりで、実社会の状況を理解していない。それが象牙の塔に住む人々の特徴だ。
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「いやいや、それはちょっと理想論すぎるよ。もっと現実を見て、象牙の塔から降りてこないと。」
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