倨傲
きょごう
形容動詞名詞
標準
haughty
文例 · 用例
けれどもそれらの人も、ヴァニティや倨傲を棄てて、自分自身に克ちさへするなら、忽ちに新鮮な生活は展けてくる!
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
さうして、つひに、中國がその自らの獨立國としての存立を危くしてゐるのは、決して中國人たちの肉體の病氣の故ではなくして、あきらかに精神の病ひのせゐである、すなはち、理想喪失といふ怠惰にして倨傲の恐るべき精神の疾病の瀰漫に據るのであるといふ明確の結論を得るに到ります。
— 太宰治 『「惜別」の意圖』 青空文庫
例えば従順と倨傲と、あるいは礼譲とブルタリティと、二つの全く相反するものが互いに密に混合して、渾然としたものに出来上がったとでも云ったらよいか。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
渡瀬は新井田氏の顔が、今までの冷やかにも倨傲な表情から、少し取り入るような――しかもその急激な変化に自分自身多少のうしろめたさを示さないではない――それに変っていくのを見てしすましたりと思った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
しかしながら、そこには大人が子供の生活に對して、どれほど倨傲な態度をとつてゐるかを、明かに語るものがある。
— 有島武郎 『子供の世界』 青空文庫
謙譲の褄はずれは、倨傲の襟より品を備えて、尋常な姿容は調って、焼地に焦りつく影も、水で描いたように涼しくも清爽であった。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
人もしその倨傲なるを憎みて、些の米銭を与えざらむか、乞食僧は敢て意となさず、決してまた餓えむともせず。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
おれのこんな、ものの感じかたをこそ、倨傲というのではなかろうか。
— 太宰治 『姥捨』 青空文庫