焼き払う
やきはらう
動詞-五段-ウ行動詞-他動詞
標準
to burn down (to the ground)
文例 · 用例
この時に当たってである、実に函館全市を焼き払うためにおよそ考え得らるべき最適当の地点と思われる最風上の谷地頭町から最初の火の手が上がったのである。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
明暦三年の振袖火事では、毎日のように吹き続く北西気候風に乗じて江戸の大部分を焼き払うにはいかにすべきかを慎重に考究した結果ででもあるように本郷、小石川、麹町の三か所に相次いで三度に火を発している。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
あいつらのきまり文句で、これを他言すると仕返しに来るの、火をつけて焼き払うのというが、そんな心配は決してねえから、何もかも正直に云ってくれねえじゃあ困る。
— 異人の首 『半七捕物帳』 青空文庫
もし実行しないならば、全家を爆裂弾をもって焼き払うべし」というたわいもないことを並べたてたのです。
— 菊池寛 『若杉裁判長』 青空文庫
それを恐れて夜中外出しなければ、さらに火を放って焼き払うぞというような、おそろしい文句のかずかずが列べてあるので、人びとも顔のいろを変えた。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
本来ならば結局重追放ぐらいで済むべきであったが、その書状のうちに放火して焼き払う云々というおどし文句があるので、かりにも放火などというは重々不埒であると、死罪に次ぐべき重罪に問われることになったのであるという。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
そこで、寄せ手の方では城を焼き払う方略を立て、毎夜城下の街へ火を放して気勢をあげたのである。
— 佐藤垢石 『老狸伝』 青空文庫
織田伊勢守のように、たちまち義龍と組んで信長の城下を焼き払う者もあり、やがて一時に味方の中から敵がむらがり立つ形勢が近づいていた。
— 坂口安吾 『梟雄』 青空文庫
作例 · 標準
戦乱の時代、敵軍によって多くの城下町が焼き払われた。
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放置された廃屋が、何者かによって放火され、跡形もなく焼き払われてしまった。
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畑の病害虫を防ぐため、収穫後の枯れ草を広範囲にわたって焼き払った。
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