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足高

あしだか
名詞
1
標準
文例 · 用例
速力計の針が六十五|哩と七十哩の間をちらちらすると、車全体が唸る生きものになって、広いアスファルトの道は面前に逆立ち、今まで眼にとまっていた榕樹の中の草葺きの家も、椰子林の中の足高の小屋も、樹を切り倒している馬来人の一群も、総て緑の奔流に取り込められ、その飛沫のように風が皮膚に痛い。
岡本かの子 河明り 青空文庫
其方儀是迄被下置候禄高之内五十石世禄に被仰付、其余は御足高に被仰付候。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
這入ろうと思って片足高い処に踏み掛けたが、丁度出入口の処に絆纏を着た若い男が腕組をして立っていて、屹然として動かない。
森鴎外 青年 青空文庫
また、蔭に蜘網弛みて、『過去』や、足高蜘蛛の冷えし死骸。
薄田淳介 白羊宮 青空文庫
それから人足、手伝い、仲仕の類を稼いで、あらん限りの苦労をした揚句、鉋飴売りの商売を覚えて、足高盥を荷ぎ荷ぎ故郷へ帰って来たが、帰って来てみると故郷は皆死絶えたり零落してしまったりしてアトカタもない。
夢野久作 骸骨の黒穂 青空文庫
やはり押入の向側から鉋飴売りの足高盥を取出しかけたが又、押入の中へ投込んだ。
夢野久作 骸骨の黒穂 青空文庫
その日は太陽がカンカン照っておりましたが、お父様は、「雨になるかも知れぬ」 と云って大きな白ケンチウ張りの洋傘を持って、竹細工の山高帽を冠って、中足高をお穿きになりました。
夢野久作 押絵の奇蹟 青空文庫
三尺幅に一間ぐらいの長さの、足高の卓袱台が四、五台がところ、土間に位置よく置かれてあったが、その一台を前に控えて、紋也は飲んでいるのであった。
国枝史郎 娘煙術師 青空文庫