触書
ふれがき
名詞
標準
文例 · 用例
「わしはこういう触書を出したよ。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
「最近浪人取り締まりについて、もっと徹底した触書を出そうとこう思っているのだよ」「…………」「近来彼奴ら党を組み、槍鉄砲など携えて、横行いたすということじゃから『槍鉄砲等携帯者は勿論、長脇差を帯または所持致し歩行候者共は、悪事の有無、無宿、有宿之差別無く、死罪其の外重科に行う可し』とな。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
……こういう触書じゃ」「…………」 貝十郎は眼を見張った。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
七兵衛は教育を受けられなかった人間で、自分一個の器用で手紙の文字や触書の解釈ぐらいは人並み以上にやってのけるが、悲しいことには、こんな優びやかな文字を見ると、男でありながらと、ひそかに額の汗を拭いて感心したり慚じ入ったり。
— 壬生と島原の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
五十一 このたびの大火にあたって、いつぞや、宇津木兵馬が触書を読んだ高札場のあたりだけが、安全地帯でもあるかのように、取残されておりました。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
最初に宇津木兵馬が触書を読んだ例の高札場のところ。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
江戸時代には老牛馬を屠殺委棄するの無慈悲なる行為を禁じたが為に(奈良奉行の触書にこの禁制見ゆ。
— 喜田貞吉 『牛捨場馬捨場』 青空文庫
唱門師の婦女が往々売女であったことはあえて珍らしからぬことで、正徳三年の長州藩の触書にも、遊女を穢多の種類とある(『郷土研究』二巻二号)。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫