いける口
いけるくち
表現名詞
標準
drinker
文例 · 用例
最初から、すこし、いける口の彼女であつたが、それからは遠慮もなく、金があれば酒を飲み出し、京都へ移つてからは、画描きの月渓など男の酒飲み友達と組になり、豆腐ぐらゐの肴でわびた酒盛をしじゆうやつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
もともといける口だし、借も利くので、つい飲みすごしてしまう。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
半七 わたしもたんといける口じゃあねえ。
— 岡本綺堂 『勘平の死』 青空文庫
* * * 浩さんはなかなかいける口らしいと知ったのは、その十円を持っていそいそと帰って行った夕方、その妹が例の「ちょっとした」姿をして村の辻へ走るらしかったからである。
— 犬田卯 『沼畔小話集』 青空文庫
」 吉左衛門も酒はいける口であり、それに勧め上手なお玉のお酌で、金兵衛とさしむかいに盃を重ねた。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
一番いける口の榊は、種々な意味で祝盃を挙げ始めた。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
それは気の毒だったな」守人はくだけて出て、「貴様だいぶいける口と見える。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
え、飲めよお春さん、遠慮するなよ、おめえ、いける口じゃねえのか。
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫
作例 · 標準
その人はいける口で何事もこなしてしまう。
彼女はいける口だから営業職に向いている。
いける口の人間は交渉事で有利だ。
営業成績がいい彼はいける口の代表だ。